太宰府天満宮の大樟(おおくす) | フローリング総合研究所
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2019.09.09

太宰府天満宮の大樟(おおくす)

太宰府天満宮は、平安時代に活躍した左大臣・菅原道真を祀る神社である。「学問の神様」として名高く、参拝者は年間約800万人にものぼるそうだ。境内のある太宰府市は、クスノキの自生林の北限に近い。
境内には約80本ものクスノキが生育しており、「大樟」「夫婦樟」の3本は国の天然記念物に指定されている。見事な大樹が多いなかでも、もっとも大きいのは誠心館前に立つ「大樟」だ。樹齢は推定1,500年以上だが、初夏には青々とした若葉をいっせいに茂らせる。2本の太い幹をすらりと伸ばした姿が優美であった。
国指定天然記念物を含む51本のクスノキは、「天神の森」として県の天然記念物に指定されている。そのうち、幹周5m 以上のものが10本、3m 以上のものが16本。緑の香りが清々しく、環境省の「かおり風景百選」に選定されているというのも頷けた。

指定:国指定天然記念物
所在地:福岡県太宰府市宰府4-7-1 太宰府天満宮境内
樹種:クスノキ
樹齢:推定1,500年以上
樹高:33m
幹周:12.5m
撮影:2007年
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