高知県大豊町にある「杉の大杉」には、「南大杉」「北大杉」と呼ばれる2株がある。両株は根元で繋がっているため、別名「夫婦杉」。南大杉の方が大きいが、幹は普通のスギのような円柱状ではない。幹の南面3ヵ所が、板状の大きな突角をなしている。大杉は須佐男命（すさのおのみこと）が植えたと伝えられているが、歌手の美空ひばり氏ゆかりの木としても有名である。1947（昭和22）年、当時9歳だった美空ひばり氏がこの木に「日本一の歌手にしてください」と祈願し、その後、順調に国民的スターへの道を歩み始めたといわれている。