久津八幡宮の夫婦杉 | フローリング総合研究所
Other Articles
2019.03.03

久津八幡宮の夫婦杉

久津八幡宮は応神天皇を祀る古刹であり、南飛騨総鎮守、飛騨二ノ宮として崇敬されている。社伝によれば、創建は約1,600年前。本殿の両側に立つ「雄杉」と「雌杉」、つまり夫婦杉の樹齢は1,500年と推定されており、神社の歴史とほぼ重なっている。
2本とも1934(昭和9)年の室戸台風で幹の上部が折れてしまっているが、これだけの樹齢では珍しいことに樹勢はそろって旺盛であった。雌杉には地上2.5mのあたりに2つの瘤が並んで隆起しており、乳房の形を思わせる。ときに乳状の樹脂を分泌することがあるといい、母乳の出が少ない母親たちからは「もらい乳のこぶ」として信仰されているそうだ。

指定:国指定天然記念物
所在地:岐阜県下呂市萩原町上呂2345-1 久津八幡宮境内
樹種:スギ
樹齢:推定1,500年以上
樹高:35m
幹周:10.1m
撮影:2000年
ABOUT THIS PAGE

このWebサイトではフローリングの⽊材や作り方のこと、歴史や文化のことなど、様々なアプローチから私たちの日々の研究の成果をお伝えします。