誓願寺のソテツ | フローリング総合研究所
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2020.02.07

誓願寺のソテツ

誓願寺は、小豆島八十八ヶ所の31番札所である。山門をくぐるとすぐに、花崗岩の柵に囲まれた見事なソテツの植え込みが目に入った。元禄年間にこの地で廻船業を営んでいた豪商・塩屋金八が長崎方面から持ち帰り、誓願寺に寄進したと伝えられる雌株の大ソテツである。
艶やかな葉がこんもりと生い茂る様は小さな森のようにも見えるが、よく見れば根元はひとつ。樹高6mの主幹から、太い5本の枝が四方に伸びている。もっとも太い枝の基部は周囲1.6m。ソテツ全体の樹冠面積は120㎡にも及ぶというから驚きだ。
樹齢は1,000年を超えると推定されており、24本の支柱で支えられてはいるものの、樹勢は未だ旺盛であった。

指定:国指定天然記念物
所在地:香川県小豆郡 小豆島町二面571 誓願寺境内
樹種:ソテツ
樹齢:推定1,000年以上
樹高:7.5m
幹周:8.1m
撮影:2006年
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