

春日大社の本社大杉
奈良公園内、春日山原始林を背景に鎮座する春日大社は、創建から約1,250年以上の歴史を誇る古社です。藤原氏の氏神を祀り、平城京の守護と国家・国民の繁栄を祈願するために創建されました。1998年には、ユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産として登録されています。

境内に立つ「本社大杉」は、春日大社を代表する御神木のひとつです。室町時代に成立した絵巻『春日権現験記』には、すでに幼木として描かれており、その歴史の長さを物語っています。現在の樹齢は約800~1,000年と推定されています。

この大杉の根元からは、もう一本の樹木が斜めに伸びています。これは「伊吹」あるいは「柏槙(ビャクシン)」と呼ばれる樹で、隣の直会殿の屋根に穴を開けながらも、そのままの状態で現在も残されています。
建物に影響を及ぼしているにもかかわらず伐採されていない背景には、古社記に記された春日の神様の託宣によるものと伝えられています。
本社大杉と、屋根を貫いて伸びるビャクシンは、長い時を経てなお境内にその姿をとどめています。
所在地:奈良県奈良市春日野町160
樹齢:800~1,000年
樹高:23m
幹周:7.94m
撮影:2014年
付近の立ち寄り情報
氷室神社
春日大社からほど近い場所に鎮座する氷室神社は、氷の神様を祀る神社として知られています。毎年5月1日には「献氷祭」が行われ、製氷業者や製菓関係者などが参拝に訪れます。
境内には樹齢約100年とされる枝垂れ桜があり、春には淡い花を咲かせます。老木のため一部に枝折れも見られますが、春の景観を彩る桜として親しまれています。
氷室神社ならではの参拝方法として知られるのが「かき氷献氷参拝」です。かき氷を神前に供えて参拝する風習で、奉納後にいただくことができます。また、水に浸すことで文字が浮かび上がる「氷みくじ」も多くの参拝者に親しまれています。

