

来宮(きのみや)神社の大楠
静岡県熱海市にある来宮神社の境内奥、左手にそびえる大楠(おおくす)は、本州で最大、全国でも3位の巨樹として知られています。この御神木は、樹齢約2,100年を数え、古来より「不老長寿」や「無病息災」の象徴として崇められてきました。
来宮神社は、江戸時代末期までは「木宮(きのみや)神社」と称され、古文書などにも現在の「来宮」ではなく、「木宮」の字で記されていました。このことからも、木に宿る神々をお祀りする神社として、長い信仰の歴史がうかがえます。
大楠は根元から二本に分かれていますが、南側の幹は過去に落雷を受け、地上約5メートル以上の部分が失われています。それにもかかわらず、一年を通して青々とした葉を繁らせ、現在もなお成長を続けており、超越した生命力から、「不老長寿」「無病息災」の象徴とされています。
この大楠には、樹齢2,100年の長寿にあやかろうとする願いからか、「樹のまわりを一周すると寿命が一年延びる」「願いごとを心に秘めながら幹を一周すると願いが叶う」といった言い伝えがあり、取材当時も幹を一周する参拝者の列ができていました。現在でも、パワースポットとして多くの人々が訪れています。
所在地:静岡県熱海市西山町43-1
樹齢:2,100年
樹高:26m
幹周:23.9m
撮影:2017年
付近の立ち寄り情報
ACAO FOREST
熱海駅から車で約15分、海沿いの道を南へ進むと、バラとハーブに囲まれた美しい庭園「ACAO FOREST」があります。園内には趣の異なる13種類のテーマガーデンが点在し、四季折々のバラを楽しむことができます。
園内にあるカフェ「COEDA HOUSE」は、日本を代表する建築家・隈研吾氏の設計による建物です。「小さな枝を組み合わせて大きな木のような建築を作りたい」との想いから、外装にはガラスを用い、鏡の家具を配することで、ローズガーデンに自然に溶け込むような空間を生み出しました。
カフェの名前の「COEDA」は、“CO(集める)”と“小さな枝=EDA”を組み合わせた造語で、「小さな枝が集まり大きな木になる」という発想から生まれました。そこには「木の下に人々が集う」という意味も込められています。
構造を支える柱には、樹齢800年のアラスカヒノキを49層積み重ねたものが1,500本使用されており、木材が積み上げられた姿は、まるで1本の大木のようです。床にはアフリカケヤキが使用されており、木の香りや温もりが伝わってきます。
全面ガラス張りの開放的な空間からは、相模灘を一望でき、自然と建築が調和した癒やしのひとときを過ごすことができます。



