矢頭(やず)の大スギ | フローリング総合研究所
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2023.12.03

矢頭(やず)の大スギ

三重県矢頭山中にスギの巨木群があると知り、これを訪ねた。山道は暗く険しく、曲がりくねっている。生憎の雨模様もあって難航したが、突然視界が開けたと思うと、小公園の真ん中に立ち姿の美しい「矢頭の大スギ」が現れた。樹齢1,000年と推定されているが、それだけの風雪に耐えたとは思えない美形を保っている。
矢頭山には役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたという伝説があり、古くから修験道の霊場として知られている。矢頭の大スギは、かつてその地にあった波はて氐神社本社の御神木であるといい、現在も石柵に囲まれ保護されていた。聖域にふさわしい、堂々たる風格を漂わせている。周囲にはスギ木立が広がっており、矢頭の大スギ以外にも30m級のスギが立っていた。1日目に訪れたときは日暮れ近くで雨模様であったため、翌朝に再度足を運んだ。雨に濡れた樹幹は、なまめかしいばかりの美しさを見せてくれた。

指定:県指定天然記念物
所在地:三重県津市志町波瀬7753-1
樹種:スギ
樹齢:推定1,000年
樹高:45m
幹周:10.3m
撮影:2009年
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