大杉神社の大ヒノキ | フローリング総合研究所
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2023.10.13

大杉神社の大ヒノキ

大杉神社は、兵庫県の北西端にある湯村温泉の近くに鎮座している。社名には「スギ」とついているが、不思議なことに御神木はヒノキ。鎮守の森に茂る諸木を圧し、ひときわ高く聳え立っていた。神社入り口にある石碑文によれば、大杉神社では「直会式(なおらいしき)」という珍しい神事が行われているという。年末に地元の米と水を壺に入れて大ヒノキの根元に埋め、「万年酒」と呼ばれる濁酒を仕込む。翌年の秋祭りでその酒を神前に捧げ、出来・不出来によって豊凶を占うそうだ。伝 統 行 事 にも登 場 するほどヒノ キは日本人にとって馴染み深い 樹種であるが、2000年に行われ た環境省の調査によれば、全 国の巨木(胸高幹周3m 以上) 64,479 本のうちヒノキはわずか 1%程度である。これほど少ない のは、天然のヒノキが美しく優れ た用材として一千年以上昔から 伐採され続けてきたせいだろう。 大杉神社の大ヒノキは、そうした 歴史のうえで生き残っている貴重 な一樹なのである。

指定:県指定天然記念物
所在地:兵庫県美方郡新温泉町久斗山1279-2 大杉神社境内
樹種:ヒノキ
樹齢:推定700年
樹高:40m
幹周:6.2m
撮影:2012年
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