野間の大欅(おおけやき) | フローリング総合研究所
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2023.11.10

野間の大欅(おおけやき)

「野間の大ケヤキ」はもともと歌人・紀貫之を祀る蟻無神社の御神木であったが、神社そのものは1912(明治45)年に付近の野間神社に合祀されたためすでにない。往時の蟻無神社ではこの木の発芽の良否で豊凶を占っていたという。現在はケヤキの周囲が公園に整備されており、樹容の全体像が捉えやすい。ケヤキとしては全国でもトップクラスの巨木である。一面暗緑色のコケに覆われた主幹が堂々とそびえ立ち、王者の風格を漂わせていた。大阪府能勢町のシンボルツリーであるため、活発に保護活動が行われている。鳥が種子を運んできて繁茂するヤドリギに寄生されていることもあり、一時は樹勢の衰えが心配されていたが、樹勢回復措置によって盛り返した。そのときに剪定された主幹部は、重さ1.7トンにもなったという。撮影に訪れたときにも、地元のボランティアの方々がヤドリギの除去作業を行っていた。
毎年6月頃にはフクロウ科の渡り鳥であるアオバズクがつがいで飛来し、大枝に営巣して子育てをすることでも知られており、地元住民に大変親しまれている巨木である。

指定:国指定天然記念物
所在地:大阪府豊能郡能勢町野間 稲地251-1
樹種:ケヤキ
樹齢:推定1,000年以上
樹高:25m
幹周:12m
撮影:2004年
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