おしゃれな事務所内装の作り方|床の選び方と天然木が選ばれる理由 | フローリング総合研究所
Categories
Tags
Other Articles
2026年9月1日 最終更新

おしゃれな事務所内装を実現するポイントを、床材・壁・照明・ゾーニングの観点から解説。エントランスから執務室まで、天然木フローリングを取り入れた実例もご紹介します。

自然要素を取り入れるバイオフィリックデザインや多様な働き方の普及に伴い、洗練された事務所内装への関心が高まっています。本記事では、デザイン性と実務スペックを両立する床の選び方と、空間価値を高める天然木フローリングの活用ポイントを解説します。

1.おしゃれな事務所内装がもたらす3つの効果

事務所の内装をおしゃれに整える取り組みが、経営課題を解決し、企業価値を高めるうえで役立つことは珍しくありません。まずは優れた内装デザインが組織にもたらすメリットをご紹介します。

 

1-1. 従業員の生産性・モチベーション向上

オフィスが快適なら社員のストレスは緩和され、会社への愛着や満足度が高まります。特にナチュラルな自然素材を使った内装はリラックス効果を生み、集中力を維持しやすい環境を整えます。時間や場所を自由に選ぶ働き方(ABW:Activity Based Working)と組み合わせれば、交流が誘発されることもあり、生産性向上にもつながります。

 

1-2. 企業ブランディング・採用力の強化

オフィス内装は、“企業のビジョンを分かりやすく伝えるメディア”という役割も持っています。洗練された空間で自社らしさを表現すれば、ブランドの独自性と信頼性をアピールできます。また求職者に対しては「働く環境を大切にする企業」という印象を与えられ、採用力強化にもつながります。

 

1-3. 来客・取引先への印象アップ

来客にとって真っ先に目に入るエントランスや商談スペースのデザインは、第一印象を大きく左右します。本物の天然木を用いた上質な設えは、企業の誠実さや社会的信頼性を直感的に伝えるでしょう。ゲストを迎える空間を洗練されたものに整えることは、信頼関係を築くうえでも役立ちます。

 

2.おしゃれな事務所内装を作る4つのポイント

メッセージハード オール国産材 挽き板|その他施設事例
採用商品の詳細・他の施工写真を見る

事務所内装のおしゃれさは、華やかな装飾を足すことより、「コンセプト」「色」「素材」「性能」の4要素を、計画的に揃えていくことから生まれます。内装計画を進める手順に沿って、デザインと使い勝手を両立させるポイントを解説します。

 

2-1.働き方からコンセプトを定義する

事務所内装の計画は、「そのオフィスで何が起きるか」を考えることから始まります。働き方や事務所で行われる活動から逆算して、印象を担うゾーンと効率を担うゾーンを分類。メリハリある配分を行えば予算内で最大の効果を引き出せます。

 

2-2.面積比の最も大きい床から色調を決める

色調計画で最初に決定すべき場所は、目に入る面積がもっとも大きい「床材」です。というのも、多くのオフィスでは天井や壁(壁紙)を白系にすることが多く、結果として床の色彩が全体のトーンを決定づけるからです。床、壁(壁紙)、什器の順で色を決めると、色数が増えすぎず美しい統一感が保てるでしょう。木目は、什器と調和させるならミディアムブラウン、明るく広さを感じるにはライトオーク、落ち着きと重心をもたらしたいならダーク系など、目的に応じて選定します。

 

2-3.素材の質感で空間の「格」をつくる

同じ木目柄でも、本物の天然木か木目調プリントかによって、竣工時の風合いや歳月が経った後の空間の「格」に大きな違いが生じます。

 

素材を選ぶときは、ゾーンごとの使い分けを意識します。来訪者が注目しやすいエントランスや応接室には、時間の経過とともに深みの増す天然木を採用するのが効果的です。一方、面積が広くコストバランスが優先される執務エリアでは、シート系が適している場合もあるでしょう。間近で見るか遠くから目に入る場所か、どのように使用する場所かなど、条件に応じたメリハリある素材使いが空間全体の価値を高めます。

2-4.意匠と性能を両立させる

オフィスの床選びでは、見た目やデザインだけでなく、「耐久性(キャスター・荷重・摩耗・耐水)」「メンテナンス性」「安全性(段差)」に加え、「衛生性(靴底汚れへの配慮)」も確認したいポイントです。オフィスの床は住宅とは使用条件が異なるため、素材選びを誤ると早期の劣化や交換につながり、ライフサイクルコスト(LCC)に影響する可能性があります。デザイン性と同時に、オフィス環境に適した性能・仕様を備えているかを確認しましょう。

3.エリア別:床材・内装の選び方

メッセージハード 挽き板|オフィスの床事例
採用商品の詳細・他の施工写真を見る

オフィス空間の価値を高めるには、各エリアの用途や求められる機能に応じて、最適な素材を貼り分ける手法が有効です。ここでは、ゾーンごとの役割に合わせた床材・内装の具体的な選び方を紹介します。

 

3-1.エントランス——企業の第一印象を決める場所

エントランスは企業の「顔」であり、来訪者に最初に企業文化を伝える最重要エリアです。天然木の風合いを取り入れることで、高級感や品の良さを演出できます。同時に、土足歩行に耐える耐摩耗性を備えた床材を選べば美観を維持しやすいでしょう。

 

3-2.執務スペース——快適さと高い機能性の両立

執務スペースでは、長時間の作業でも集中力を維持し、心地よく働ける環境づくりが欠かせません。一方で、床材にはキャスター移動や歩行荷重に耐える表面強度、OAフロアへの対応のしやすさなどの機能も求められます。温かみのある木目などで快適性を高めつつ、耐久性も備えていることが重要です。

 

3-3.会議室・商談室——信頼感と高級感の演出

取引先との商談や重要な決定を行う会議室や商談室には、落ち着きと信頼感を感じられる内装が求められます。床材にも、深みのある色や重厚感のある素材を取り入れることで、心地よい緊張感と格調高い雰囲気を演出できます。細部の質感にまでこだわった素材選びは、企業の信頼感をより一層引き立てるでしょう。

 

3-4.リフレッシュ・ラウンジ——リラックスと交流の場

リフレッシュ・ラウンジでは、癒し効果やリセット、偶発的な交流を促す空間づくりが大切です。木目や観葉植物などのグリーンを取り入れたカフェ風インテリアなら、他エリアとの心理的な切り替えもはかれます。飲みこぼしなどの汚れをサッと拭き取れる耐汚染性の高い床材を選べば、メンテナンス面でも安心です。

4.床材別:それぞれの特徴と向いているシーン

オフィスでよく採用される床材の種類と、それぞれの特徴・向いているシーンについては、下記の記事をご覧ください。

【おしゃれオフィス床材の選び方】失敗しないための全知識!種類・費用・OAフロア対応を徹底解説

※下記はそれぞれの項目へのリンクとなります。

 

4-1.タイルカーペット|機能性と交換のしやすさで最も普及

4-2.塩ビタイル・長尺シート|汚れに強く水回りにも対応

4-3.フローリング(木質床材)|デザイン性と快適性の両立

5.天然木フローリングをオフィスに採用する際の注意点と解決策

メッセージオーダー(特注対応)|オフィスの床事例
採用商品の詳細・他の施工写真を見る

オフィスに天然木を導入する際、気になるのが管理や耐久性です。使用環境に適した製品仕様を選べばスマートに解決できます。導入時に知っておくべき代表的な課題とその解決策をご紹介します。

 

5-1.「土足に耐えられるか?」——表面塗装と基材の性能が大きく影響

土足歩行や椅子などの家具の移動を繰り返すと、天然木の床に傷が増えるのではないか。そんな不安には、表面塗装と基材構成の確認が重要です。耐摩耗性・耐スクラッチ性に配慮した塗装が天然木の表面を保護し、高密度な基材構成が凹み傷への強さや寸法安定性の確保に役立ちます。

 

5-2.「OAフロアに対応できるか?」——専用薄型品で解決

配線を隠すOAフロアへの対応は、現代のオフィス設計の重要条件です。対応下地に適した寸法形状で、かつ薄型のフローリングを選べば、OAフロアのパネル目地とフローリングの目地が重なることで生じる浮きやズレなどの不具合も発生しにくく、タイルカーペットと同等程度の厚みに納めやすく、段差の問題を軽減できます。施工条件に適した工法を選ぶことで、退去時の原状回復にも配慮しやすくなります。

 

5-3.「メンテナンスが大変では?」——フリーワックス仕様で解決

定期的なワックス掛けが必要では、という管理面の心配も、保護塗膜を備えたフリーワックス仕様の製品を選ぶことで軽減できます。日常のお手入れは乾拭きやモップ掛けを基本にできるため、メンテナンス負担を抑えながら美観維持に配慮できます。

6.朝日ウッドテックの天然木フローリングが選ばれる理由

朝日ウッドテックのオフィス向けフローリングは、本物の木の温もりと、土足利用や家具の移動に配慮した性能を両立したいオフィス計画で検討しやすい天然木フローリングです。ここでは、オフィス計画で評価される理由と実際の導入事例をご紹介します。

 

6-1.土足・高トラフィック環境に対応する機能仕様(メッセージオフィス)

朝日ウッドテックの「メッセージオフィス」「メッセージハード」は、オフィスなど非住宅の使用環境に配慮した天然木フローリングです。

・耐久性に配慮した塗装と基材構成により、キャスター荷重や靴底の擦れによる表面の摩耗を軽減し、初期の美しさを維持しやすくします。

摩耗に強くボロボロになりくいイメージ
詳細はこちら

・対応するOAフロア上に施工しやすい薄型設計を採用し、見切りや段差の問題を軽減します。

比較図: 薄型フローリングで段差を解消。左は一般フローリング厚み12mmとタイルカーペット6.5mm、段差5.5mm。右はメッセージオフィス厚み6.3mmとタイルカーペット6.5mm、段差0mm。
詳細はこちら

・専用接着剤工法によりフローリングの浮きや反りを抑えつつ、将来の原状回復工事にも配慮できます。

トラブル事例|OAフロア下地に接着イメージ
詳細はこちら

・「ハイジェニック仕様」を採用し、SIAA認証の抗ウイルス・抗菌性能や耐薬品性に配慮しています。

ハイジェニック仕様イメージ
詳細はこちら

6-2.施工事例:天然木フローリングを採用したオフィス空間

事例1:オークの木の風合いが映えるラウンジ空間

Modern cafe seating area with a long gray bench along a wood-paneled wall and small wooden tables with light chairs.
採用商品の詳細・他の施工写真を見る

採用製品:メッセージオフィス 突き板 1Pタイプ(オーク)

幅広のオークならではの力強く明るい木目と壁面の突き板パネルが空間全体を包み込み、伸びやかな奥行き感と居心地の良さを生み出しています。

事例2:ウォルナットの濃淡と節感が深みを与える上質な空間

メッセージオフィス 挽き板|オフィスの床事例
採用商品の詳細・他の施工写真を見る

採用製品:メッセージハード 挽き板 ラスティック ボーダータイプ(ブラックウォルナット)

挽き板ならではの豊かな木質感と、ラスティック特有の節や深い色味が足元を引き締め、白を基調とした開放的な空間に洗練された重厚感と落ち着きをもたらしています。

7.まとめ:おしゃれな事務所内装は「床」から始める

おしゃれで機能的な事務所内装を成功させるカギの一つは、空間のベースとなり大きな面積を占める「床」選びにあります。床材の質感や色調は、オフィス全体のコンセプトを支えるだけでなく、従業員が快適に働ける環境づくりや企業イメージの形成にも関係します。

土足歩行への耐久性やOAフロア対応、原状回復といった実務上の課題も、朝日ウッドテックのオフィス向け天然木フローリングなら条件に応じて解決策を検討できます。「デザイン性」と「機能スペック」の両立を意識した床材を取り入れ、企業の価値を高める上質なオフィス空間づくりへ、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

記事監修:辻 久(つじ ひさし)

記事監修:辻 久(つじ ひさし)

一級建築士。INA新建築研究所を経て独立し、建築設計due代表を務める。現在まで20年以上、一級建築士事務所を運営し、住宅、店舗、集合住宅、医療福祉施設など多数の設計監理実績がある。

https://due2002.com/

ABOUT THIS PAGE

このWebサイトではフローリングの⽊材や作り方のこと、歴史や文化のことなど、様々なアプローチから私たちの日々の研究の成果をお伝えします。