【店舗の床材】失敗しない選び方と種類を完全解説!業種別(飲食・美容室・物販)のおすすめも紹介 | フローリング総合研究所

【店舗の床材】失敗しない選び方と種類を完全解説!業種別(飲食・美容室・物販)のおすすめも紹介

2025年大阪・関西万博ドイツパビリオンでMESSAGE Order挽き板を採用した空間
2025年大阪・関西万博 ドイツパビリオン
土足対応フローリング「MESSAGE Order挽き板」採用事例
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店舗に入ると人の視線は自然と下に落ちるもので、まず目に飛び込んでくるのが床の表情です。扉を開けて足を踏み入れた瞬間の感触とともに、その印象は無意識のうちに店舗のイメージとなります。

一般住宅でも床は家の印象を決定づける重要な部分ですが、店舗や会社においての床材は単なる内装仕上げではなく、空間の世界観や居心地、ブランドの伝わり方を左右する大きなカギとなります。本記事では建築家・デザイナーの視点から店舗における床材選びの考え方を整理し、業種別の活用ポイントを交えながら解説します。

1.店舗の床材選びで失敗しないための5つの重要ポイント

店舗の床材を選ぶ際は見た目の印象に加え、耐久性や清掃性、安全性など、運営に直結する視点からの分析が欠かせません。ここではとりわけ設計・デザインの現場で押さえておきたい5つの基本的な考え方を整理します。

1-1.土足対応の耐久性があるか確認する

最初に確認したいことは土足での利用を前提とした耐久性です。店舗の内部は来店者やスタッフの歩行量が多く、床面には摩耗や細かな傷が日常的に生じます。
そのため、表面仕上げの強度や素材の特性に加え、接着剤や施工方法まで含めて検討することが重要です。外観が似ていても製品にはそれぞれ性能差があるため、設計段階での見極めが欠かせません。

1-2.清掃のしやすさとメンテナンス性を考慮する

飲食店や美容室では清掃のしやすさが日々の運営に影響します。雨濡れや摩耗に対する塗装の強さだけでなく、目地の納まりや表面の凹凸も汚れやすさに関わります。用途に応じた機能と形状の選択が、美観の維持と管理負担の軽減につながります。

1-3.店舗のコンセプト・デザインとの調和を意識する

床は視界に入りやすいので空間全体の印象を大きく左右します。木目や色柄、質感の違いによって、店舗の雰囲気は変化します。
壁や天井、什器、商品、照明計画と調和した床材を選べば空間の完成度が高まってブランドイメージも明確化されます。床単体だけでなく内装デザイン全体を見渡した選定が重要です。

1-4.「衛生性」「防滑性」も床選びの重要なポイント

店舗では床の衛生性も重要です。咳やくしゃみ、会話で出た飛沫などは最終的に床に着地するため、抗菌・抗ウイルス性能を備えた床材がおすすめです。加えて、床の除菌・消毒用の次亜塩素酸ナトリウムが使用できる耐薬品性能や、雑菌繁殖のもとになる靴底の汚れなどを拭き取りやすくする耐汚染性能を備えているものを選ぶとよいでしょう。

また、来店客やスタッフの安全性を考えるうえで、防滑性に対する配慮は欠かせません。特に飲食店やエントランスの周辺は飲食物や雨雪による水分や油分で滑りやすくなることがあります。動線や用途に適した性能を見極めることが、事故が発生するリスクの低減につながります。

1-5.「ライフサイクルコスト」の視点を持つ

床材を選定する際は初期費用だけでなく、張り替えや補修の頻度、日常的なメンテナンスも含めて考える必要があります。導入時の価格は安くても劣化が早ければ、結果的にコストが増すこともあります。運営期間や改装計画を踏まえ、長期的に無理のない選択を行う視点が求められます。

2.【種類別】店舗でよく使われる主な床材の特徴とメリット・デメリット

ショールームへフローリングを採用した空間
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店舗で使われる床材には多くの種類があり、それぞれに向き・不向きがあります。床材の選択は空間の印象や居心地、日々の営業や運営のしやすさに大きく関わります。ここでは、店舗で採用されることの多い代表的な床材について、それぞれの特徴と注意点をご紹介します。

2-1.フロアタイル(塩ビタイル)|安価で施工しやすいが素材感には限界も

・メリット

フロアタイルは施工性とコストバランスに優れており、多くの店舗で採用されている床材です。サイズや色柄のバリエーションが豊富で、木目調や石目調など、幅広いデザインに対応できます。また、加工や張り替えがしやすく、改装や補修も比較的容易です。

 

 ・デメリット

フロアタイルは天然素材特有の奥行きや質感の再現という点では限界があります。意匠の再現性は向上しているものの、素材感の面では物足りなさを感じるかもしれません。

2-2.磁器タイル・石材|高級感はあるが「硬さ」が難点に

・メリット

磁器タイルや石材は重厚感や高級感を演出しやすく、空間に強い印象性を与えられる床材です。表面が硬く、摩耗や水分に強いことも評価されています。

 

 ・デメリット

磁器タイルや石材は硬さによって歩行時に足裏への負担を感じやすい素材でもあります。傷がつきにくい反面、下地の条件によっては割れが生じやすく、目地の汚れや劣化が目立ちやすい点にも注意が必要です。音の反響や、製品によっては滑りやすくなる点も設計段階で考慮しておきましょう。

2-3.フローリング(無垢・複合)|意匠性・耐久性・快適性のバランスが高い

・メリット

木質フローリングは天然木ならではの表情と温かみがあり、空間に自然な落ち着きをもたらしてくれます。フローリングともに木目や色柄の幅が広く、店舗のコンセプトに合わせた表現が可能です。歩行時も適度にやわらかい感触があり、来店者やスタッフの負担軽減につながります。

 

・デメリット

無垢フローリングは一枚の木材から作られるため、素材感が豊かな一方で反りや伸縮が起こりやすい点には注意が必要です。

 

木質フローリングでも基材の上に天然木を重ねた複合フローリングは寸法安定性に優れ、近年は店舗における用途を想定した製品も増えています。複合フローリングは施工性や維持管理のしやすさも含め、意匠性と実用性のバランスを重視する店舗に適した床材といえるでしょう。

3.なぜ人気店は「木質フローリング」を選ぶのか?5つの理由

レストランにフローリングを採用した空間
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店舗における床材は空間の印象づくりだけでなく、居心地や運営のしやすさにも影響します。特に木質フローリングは、意匠性と実用性の両面から評価され、多くの店舗で選ばれてきました。その理由を設計・運営の視点から整理します。

3-1.【本物の質感】 フェイク素材には出せない「高級感」と「信頼感」の演出

天然木ならではの木目や触感は、空間に自然な奥行きと安心感をもたらします。主張しすぎない一方で視覚・触覚的に確かな存在感があり、人工的なタイルやシートなどのフェイク素材では表現しきれない質感が、店舗全体の印象を底上げしてくれます。

3-2.【経年変化】 傷や汚れさえも「店舗の味・歴史」に変える力

天然木を用いたフローリングは時間の経過とともに色味や風合いが少しずつ変化していきます。店舗において木材の変化は劣化ではなく、むしろ歴史として空間に深みを加える要素となり、長く使うほど価値を感じられるようになります。

3-3.【スタッフへの配慮】 適度な硬さで「立ち仕事の疲労」を軽減

木質フローリングはタイルや石材に比べて適度な弾力があるので足腰にやさしい床材といえます。体への負担を軽減することにより、来店者が快適に過ごせるのはもちろん、スタッフの働きやすさにも貢献します。

3-4.【メンテナンス】 維持管理のしやすさ

近年の木質フローリングには、店舗利用を想定した表面仕上げが施された製品も多く、傷の付きにくさや清掃性が向上しています。さらには意匠性を保ちながら、運営面での扱いやすさを確保している点も大きな魅力です。

3-5.【空間演出】どんなテイスト(和・モダン・北欧)にも馴染む汎用性

木質フローリングは、和風・北欧・ナチュラル・モダンなど、さまざまなデザインテイストと自然に調和します。飲食店や物販店、オフィス、サロンなど、業種に関係なく取り入れやすく、内装計画の自由度が高いという特徴も持っています。将来的なレイアウト変更やリブランディングにも対応しやすい汎用性の高い床材といえるでしょう。

4.【業種別】フローリングを取り入れた店舗デザイン事例と効果

木質フローリングにはさまざまな魅力がありますが、実際の店舗やオフィスに施工した事例を4つご紹介します。採用された木質フローリングが、それぞれのオフィスや店舗にどのような効果をもたらしているかご覧ください。

4-1.オフィス・ショールーム|落ち着きのあるエントランス空間を演出

オフィスにフローリングを採用した空間
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オフィスやショールームは最初に足を踏み入れる空間の印象が重要です。木質フローリングを採用すると、無機質になりがちな空間にやわらかさが生まれ、落ち着いた雰囲気を演出できます。

 

4-2.カフェ・飲食店|温かみのある空間で「滞在時間」を伸ばす

カフェにフローリングを採用した空間
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温かみのある木目は来店者の緊張を和らげ、自然と滞在時間を伸ばす効果が期待できます。土足利用に配慮した仕様を選べば清掃性と耐久性も確保できます。

 

4-3.アパレル・雑貨店|商品をより良く見せる「背景」としての木の床

店舗にフローリングを採用した空間
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ナチュラルな木材を使った床は主張しすぎず、商品やディスプレイを際立たせます。また、木質フローリングが空間に統一感を与え、ブランドイメージをしなやかに支えています。

 

4-4.美容室・サロン|リラックス効果と掃除のしやすさ

木質フローリングは、和風・北欧・ナチュラル・モダンなど、さまざまなデザインテイストと自然に調和します。飲食店や物販店、オフィス、サロンなど、業種に関係なく取り入れやすく、内装計画の自由度が高いという特徴も持っています。将来的なレイアウト変更やリブランディングにも対応しやすい汎用性の高い床材といえるでしょう。

ヘアサロンへフローリングを採用した空間
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美容室やサロンでは、おしゃれでリラックスできる空間と、掃除のしやすさを両立することが求められます。木質フローリングはその両方をバランス良く実現します。

 

5.まとめ 店舗の床材は「機能」と「デザイン」のバランスで選ぼう

店舗デザインにおける床材の選定は、空間の印象や使い勝手に大きな影響を与えます。中でも木質フローリングには天然木ならではの表情と扱いやすさがあり、デザインと機能の両立を求める設計に応えてくれます。製品情報や施工事例を手がかりに、設計意図と合致する商品を探してみてはいかがでしょうか。

▶︎ 店舗・公共施設向けフローリング製品・施工事例はこちら

https://www.woodtec.co.jp/products/lineup/flooring/public/

 

記事監修:辻 久(つじ ひさし)

一級建築士。INA新建築研究所を経て独立し、建築設計due代表を務める。現在まで20年以上、一級建築士事務所を運営し、住宅、店舗、集合住宅、医療福祉施設など多数の設計監理実績がある。

https://due2002.com/

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店舗の床材選びで失敗しないための選び方と種類を完全解説します。土足対応の耐久性、清掃のしやすさ、デザイン性をプロが解説。飲食・美容室・物販など業種別のおすすめや、高級感と快適性を両立するフローリングの魅力を徹底的に紹介します。