カフェの床材はどう選ぶ?店舗の付加価値を高めるデザインと機能性の最適解 | フローリング総合研究所
2026年5月29日 最終更新

カフェの床材はどう選ぶ?店舗の付加価値を高めるデザインと機能性の最適解

 

 

カフェの空間をつくる際に内装デザインは集客を左右する重要な要素です。中でも「床」は店内の第一印象を決定づけるほど重要な部分ですが、見た目がおしゃれというだけで選ぶと思わぬ落とし穴にはまることもあります。コーヒーなどによるシミ対策や、椅子の引きずりなどに対する耐久性、そして清掃コストなど、カフェの床を選ぶ際は考慮すべきポイントがたくさんあります。

本記事ではデザインという「感性」と、運営上の「機能」を両立させるための床材選定基準を、建築士の視点から詳しく解説します 。

1. カフェの床選びが店舗運営に与える「3つの影響」

カフェ床材
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店舗の床材は単なる内装の装飾ではなく、店舗体験や運営性に影響する重要な要素です。では、なぜそう言い切れるのでしょうか。床材がカフェの顧客満足度や運営コストに与える影響を解説します。

1-1.顧客満足度:居心地の良さと滞在時間を左右する足元の質感

私たちが店内に一歩足を踏み入れた瞬間、視界の大部分を占めるのが「床」です。床は空間全体の印象を決定づけます。足元から伝わる視覚的な温かみや歩行感は、訪れる人の心理に違和感なく働きかけ、滞在時間や満足度はもちろんのこと、再訪したくなる欲求や思いにも影響します。

床材には冷たく味気ないものではなく、おしゃれで、しかも質感豊かな「本物感」のある素材を選べば、「もっと居たい・また来たい」という気持ちを高め、空間の質とリピート率の向上につながります。

1-2.運営コスト:毎日の清掃時間とメンテナンス費用の削減

店舗運営における「掃除のしやすさ」は、日々の労働時間に直結する要素です。汚れが落ちにくい素材や頻繁なワックス掛けが必要な床材を使うことは、掃除に手間がかかることで長期的に見て無視できない負担を伴います。

限られた時間で効率よく掃除することができ、最小限の手間で美観と耐久性を維持できる素材を選ぶことは、安定した店舗経営を支える重要なポイントです。

1-3.安全性:水濡れや食べこぼしによる転倒事故のリスク管理

飲食店である以上、飲みこぼしや雨天時の水濡れは、日々生じるものです。それらに起因する転倒事故のリスクを防ぐには適切な防滑性を備え、長期的に良好な状態を保つ床材を選ぶことが重要です。

安全性に考慮した床材を選ぶことは、お客様やスタッフの安全を守るだけでなく、店舗の信頼を守る「リスク管理」といえるでしょう。

2. 失敗しない床選びのためにチェックすべき「5つの選定基準」

White ceramic mug tipping over with coffee spilled across a wooden floor, forming irregular brown stains

後悔しないための床選びは、まず現場で重視されるポイントを整理して、それらの基準を店舗のコンセプトと照らし合わせ、総合的に判断することといえます。飲食店の店舗設計に求められる5つのポイントをご紹介します。

2-1.耐汚染性:コーヒーや油分が染み込みにくく、サッと拭き取れるか

コーヒーや軽食を扱うカフェでは、飲みこぼしのシミや油分を避けて通れません。水分が床の内部に浸透しにくく、汚れてもすぐに拭き取れる「耐汚染性」を備えているかどうか。この点は店舗が清潔感を維持するうえで大切なポイントとなります。

2-2.耐傷・耐摩耗性:土足歩行や椅子の出し入れによるキズ・凹みに強いか

多数のお客様やスタッフが土足で歩き、加えて頻繁に椅子が出し入れされる環境は、床にとってかなり過酷です。床材を選ぶ際は靴底に付着した砂利によってできる擦り傷のリスクや、椅子の脚による凹みに耐えうる「耐傷・耐摩耗性」の有無を確認しましょう。また、硬さだけでなく傷がついても白化しにくい素材を使用しているか、あるいは傷が目立ちにくい表面仕上げ(塗装技術)を選ぶことも重要です。

2-3.メンテナンス性:ワックスがけの有無など、長期的な維持管理のしやすさ

多くの店舗を悩ませてきた負担要素と言えるのが、人手と乾燥時間を要する定期的なワックス掛けです。しかし、近年はワックス不要の「フリーワックス」の床材がスタッフの負担を減らし、店舗の稼働効率を高めるための選択されるケースも増えています。

2-4.意匠性:コンセプトに合わせた色・質感(本物感)があるか

どれほど機能的であっても、安っぽく見える床材は、ブランド価値を下げてしまいます。カフェのコンセプトに合致した色合いはもちろん、天然木ならではの質感やタイルの重厚感など、「本物の素材感」が空間の質を大きく高めます。

2-5.耐薬品性:次亜塩素酸・アルコールへの耐性があるか

コロナ禍を経た現代の飲食店ではテーブルだけでなく、床面の除菌も日常的な作業となりました。アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒薬を使用して消毒や除菌を行った際に、床材の表面が変色したり剥がれたりしない「耐薬品性」を備えていることが衛生管理の質を左右します。

3. 【種類別】カフェによく使われる床材のメリット・デメリットの比較

2025年大阪・関西万博ドイツパビリオンでMESSAGE Order挽き板を採用した空間
2025年大阪・関西万博 ドイツパビリオン
土足対応フローリング「MESSAGE Order挽き板」採用事例
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現在、カフェの床で主流となっているのは「木質系フローリング」「磁器タイル」「塩ビタイル」です。これらの3つについて、それぞれの特徴を整理しました。予算とコンセプトを照らし合わせ、どのメリットにウエイトを置き、デメリットを許容できるかが判断のポイントです。

3-1.木質系フローリング:温かみや高級感があるが、耐久性の選定が重要

・メリット: 天然木ならではの温かみと高級感で理想的な「居心地」を演出。年月が経つほどに風合いが増し、独自の個性が生まれます。硬すぎず優しい歩行感も魅力です。

・デメリット: 本来、木材は水分や傷に対してデリケートな素材です。そのため、土足対応可能な「高度な耐久スペック」を備えた製品を慎重に選定する必要があります。

3-2.磁器タイル:耐久性は最強クラスだが、衝撃には弱く冬場の冷えに注意

・メリット: この素材は非常に硬く、土足による摩耗や傷に加え、水濡れの耐久性に優れています。また、掃除もしやすいうえに、重厚な高級感も演出できます。

・デメリット: 材料費・工賃ともにコスト高なことが難点です。また、衝撃を受けた際に「欠け」や「割れ」が生じることもあり、目地が汚れやすいことにも注意が必要です。さらには硬い素材なので、長時間立ち仕事を行うと疲れやすく、冬場は足元が冷えるかもしれません。

3-3.塩ビタイル(フロアタイル):低コストで施工しやすいが、単調な質感になりがち

・メリット: 比較的安価で施工が容易なため、初期コストを抑えることができます。また、水に強いので機能面では扱いやすい素材です。

・デメリット:表面の柄は印刷なので天然素材に比べて質感が単調になりがちです。印刷技術は進化していますがおしゃれなカフェや、高い客単価を目指す空間演出には不十分かもしれません。

4. カフェにおける床の課題を解決する朝日ウッドテックの土足用床材

大阪・関西万博2025 ドイツパビリオンでMESSAGE Hard挽き板を採用した空間
2025年大阪・関西万博 ドイツパビリオン
土足対応フローリング「MESSAGE Order挽き板」採用事例
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店舗を設計する際にデザイン性と実用性の「いいとこ取り」をしたいカフェオーナーにおすすめしたいのが、朝日ウッドテックの土足向けフローリング「メッセージ」シリーズです。本製品はなぜ飲食店の床として「最適解」と言えるのでしょうか。

4-1.土足に対応。天然木でありながら優れた耐傷・耐摩耗性を実現

朝日ウッドテックの「メッセージ」シリーズは、挽板や突き板を用いた天然木ならではの豊かな表情と、深い味わいを併せ持った床材製品です。特筆すべきは本物感あふれる美しさと「土足環境での強さ」が共存している点です。

独自の加工技術を駆使することにより、激しい往来でも表面が摩耗しにくく、白化傷も目立ちにくい構造となっています。加えて靴底の汚れもつきにくいため、美しい店舗の印象を長く保ち続けます。

中でも「メッセージハード」はその信頼性により、2025年大阪・関西万博のパビリオンにも採用されました。会期中に「300万人が歩いた床」として、意匠性を損なうことなく土足環境に配慮した耐久性を維持した実績が、その優れた品質を証明しています。

大阪・関西万博2025 イタリアパビリオンでMESSAGE Hard挽き板を採用した空間
大阪・関西万博2025 イタリアパビリオン
土足対応フローリング「MESSAGE Hard挽き板」採用事例
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4-2.飲食店に嬉しい「抗ウイルス・抗菌」と耐水・耐汚染・耐薬品性能

飲食店に不可欠な「抗ウイルス・抗菌性能」も標準装備。さらにはコーヒーなどの飲みこぼしに対しても、高い耐水性・耐汚染性を備えており、染み込みを最小限に抑えます。また、アルコールや次亜塩素酸による清掃にも対応する「耐薬品性」を兼ね備えており、日々の衛生管理を安心・確実に支えます。

4-3.フリーワックスの仕様で、開店前の清掃負担とランニングコストを大幅にカット

朝日ウッドテックの「メッセージ」シリーズは、全ての種類がワックスがけ不要です。これによって毎日の清掃負担が軽減されるだけでなく、定期的な専門業者によるメンテナンス費用というランニングコストも大幅にカット。スタッフの負担軽減と経営の健全化を足元からサポートします。

5. まとめ:理想のカフェ空間を支えるのは「機能美」を備えた床材

カフェの床材を選ぶ際はデザインという「感性」と、耐久性やメンテナンス性といった「機能」の融合が求められます。

見た目がおしゃれでも手入れが大変では運営が疲弊しますし、機能的であっても無機質で冷たい空間になってしまうと、お客様の心は店舗から離れていってしまうでしょう。本物の木を連想させるような質感を持ちながらも、プロの現場に耐えうる「機能美」を備えた素材を選ぶことで、店舗の付加価値は最大限まで高められます。

お客様にもスタッフにも優しい理想の「最適解」を足元から選び抜き、年月を重ねるほどに愛着が深まる店づくりを目指してはいかがでしょうか。

 

関連製品詳細

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記事監修:辻 久(つじ ひさし)

一級建築士。INA新建築研究所を経て独立し、建築設計due代表を務める。現在まで20年以上、一級建築士事務所を運営し、住宅、店舗、集合住宅、医療福祉施設など多数の設計監理実績がある。

https://due2002.com/

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カフェの床選びで失敗しないための重要ポイントをプロが解説。店舗の雰囲気を左右するデザイン性はもちろん、コーヒーのシミ対策や椅子の引きずりに対する耐久性、さらには日々の清掃コストなど、実務に役立つ選定基準を網羅。木質フローリング、タイル、塩ビ素材の比較から、理想の店舗空間を実現するための最適な床材の選び方まで紹介します。