オフィスの床に木目(天然木)を取り入れる新基準|快適性と実務スペックの両立手法 | フローリング総合研究所
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オフィスの床に木目(天然木)を取り入れる新基準|快適性と実務スペックの両立手法

従業員のウェルビーイング向上や健康経営の推進手法として、オフィスに自然の要素を組み込む「バイオフィリックデザイン」が関心を集めています。特に目に入る面積の大きい「床」への天然木採用は、空間の質を底上げする有力な選択肢となるでしょう。

しかし実際のオフィス設計では、OAフロア(フリーアクセスフロア)対応やデスクチェアへの耐久性、清掃性、抗ウイルス性など、過酷な環境に対応できる機能も求められます。本記事では、意匠性と実務スペックを両立する新たな選定基準を解説します。

1.オフィス設計における「木目(天然木)」採用が注目される背景

メッセージオーダー(特注対応)|オフィスの床事例1
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近年、オフィスの内装への天然木採用が注目されています。天然木はオフィスのデザイン性や快適性をどのように高めるのでしょうか。現場に沿った3つの視点から紐解きます。

1-1.バイオフィリックデザインと従業員のウェルビーイング(健康経営)

ワークプレイスでの「バイオフィリックデザイン」は、従業員がストレスを軽減し、健やかに働くための環境づくりに貢献します。天然木の風合いは視覚的にも触覚的にも優しさを与え、無機質になりがちなオフィス空間の印象を和らげ、リラックスして過ごせる居心地の良いベースをつくります。

 

1-2.採用・企業ブランディングを高めるエントランスやラウンジの空間演出

エントランスやラウンジといった共有スペースは「企業の顔」。その重要な場所の空間デザインは、来訪者や就活生などの求職者への第一印象を左右します。

そこに天然木を使用し、プリント素材では出せない上質な高級感と温かみを打ち出せば、働く環境の質やホスピタリティを重視している姿勢を直感的に伝えられ、ブランディングの強化と確かな差別化につながります。

1-3.ゾーニング効果:床材の切り替えによる「執務」と「リフレッシュ」の心理的リセット

フリーアドレスなど柔軟なワークスタイルの定着に伴い、壁を作らず床材の切り替えだけで空間を分ける「ゾーニング」の手法が広がっています。

天然木はカーペットや塩ビタイルと明らかに質感が異なっており、エリアの境界を直感的に伝える明確なゾーニングにも活用できます。たとえば、集中する「執務エリア」とリラックスする「リフレッシュエリア」の床を天然木を使って切り替えることで、働く人の心理的リセットを促す効果を期待できます。

2.オフィス実務者が絶対に外せない床の3つの機能要件

メッセージオーダー(特注対応)|オフィスの床事例2
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オフィスの床はデザインが優れているだけでなく、日々の実務に耐えうる機能性がシビアに問われます。オフィスの床選びで絶対外せない、3つの重要要件を整理します。

2-1.OAフロア対応:優れた施工性とオフィス退去時の原状回復性

現代のオフィスの床選びで最優先課題となるのが、「OAフロアへの対応力」です。OAフロア下地の上に直接施工できるかどうか。そして、将来のレイアウト変更やテナント退去時の原状回復をスムーズに行うためには、下地パネルを傷めずに容易に剥がせる原状回復性も欠かせません。

 

2-2.耐久性:キャスター付き椅子の移動や土足歩行に耐える表面硬度

次に見落とせないのが、土足歩行やデスクチェアのキャスター移動に耐えうる「耐久性」です。オフィスの床には、局所的な荷重や頻繁な擦れによる傷・塗膜の摩耗が日々蓄積されます。初期の美観を長く維持し、空間のクオリティを担保するためには、こうした過酷な摩擦や衝撃をしっかりと受け止める高い耐傷性・耐摩耗性を備えた床材である必要があります。

 

2-3.維持管理:メンテナンスコストを削減する清掃性・フリーワックス仕様

もうひとつ、現代のオフィスで外せない条件として挙げられるのは「維持管理」の容易さです。掃除しやすくフリーワックス仕様の床なら、定期的なワックス掛けによって業務が制限されたり、メンテナンス費用が高くついたり、といったこともありません。ランニングコストを抑えられるので、長い目で見ると総費用の削減につながります。

 

3.【異素材比較】タイルカーペット、塩ビタイルと木質フローリングの違い

オフィス床材異素材比較イメージ

オフィスの床材として候補に挙がることの多い、タイルカーペット、塩ビタイル、木質フローリング。これらはコスト・施工性・意匠性の面でそれぞれ異なる特徴を持っています。最適な選択をするために、各素材のメリットとデメリットを整理します。

3-1.タイルカーペット:高い吸音性とコストパフォーマンス

オフィスの床として最も普及しているタイルカーペットは、施工しやすく、優れた吸音性を持ち、初期コストを抑えやすいのが強みです。一方で、繊維質であるため汚れが定着しやすく、ダニの発生リスクなど、衛生面の課題も抱えています。

 

3-2.塩ビ(PVC)タイル:優れた耐久性と豊富なデザイン

耐久性に優れ、カラーバリエーションが豊富な塩ビタイル(フロアタイル)は、メンテナンスのしやすさから多くの現場で選ばれています。ただ、化学物質特有の質感や独特の光沢感など、意匠面での物足りなさを感じるケースもあります。

 

3-3.木質フローリング:フェイクにはない上質な風合いと快適性

自然な木目を備え、本物の木だけが持つ豊かな風合いが特徴の木質フローリングは、空間の高級感を引き上げ、オフィスの付加価値を高めます。近年は技術の進化により、課題となっていたOAフロアへの対応も可能になり、耐久性や原状回復性を改善した製品も開発されています。

 

4.オフィス環境を最適化する「朝日ウッドテック」のパブリック向け床材

メッセージハード 挽き板|オフィスの床事例
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オフィス特有の厳しい要求基準をクリアし、他素材にはない上質な意匠性と実用性を両立させたのが、朝日ウッドテックのパブリック向け床材です。オフィスの付加価値を高め、快適なワークスペースを実現する独自の技術とラインナップを紹介します。

4-1.商業施設・オフィス基準をクリアした独自の「土足対応」塗装技術

「メッセージオフィス」や「メッセージハード」は、オフィスに最適な高い機能性と美しさを両立した床材です。独自の「土足対応」塗装技術により、激しい擦れやキャスターの荷重から天然木をしっかりと保護。耐スクラッチ性や耐摩耗性に優れたコーティングが表面の傷や塗膜の剥離を抑え、土足エリアでも初期の美しさを長く維持します。

 

4-2.既存のOAフロア上にも美しく収まる、薄型・高剛性設計のラインナップ

「メッセージオフィス」は、OAフロアの上からでも施工しやすい、薄型でありながら不陸が発生しにくい設計です。改修工事やリニューアルの際にもタイルカーペットと同等の厚みに抑えられるため、ドア開閉を妨げず、他の床材との段差も小さくできます。既存の床下地を活かしながら、本物の木が持つ上質な空間を美しく実現します。

 

4-3.移転やレイアウト変更にも柔軟に応える、優れた施工性と「原状回復性」

「メッセージオフィス」は、テナントオフィスで大きな課題となる原状回復工事にも配慮しています。確実な接着強度を持ちながらも、剥がす際に下地のOAフロアを傷めにくい独自の施工方法に対応。移転やレイアウト変更時の撤去作業がスムーズに行えるため、ライフサイクルコストの削減に貢献します。

 

4-4.天然木の風合いと衛生性能を両立する「ハイジェニック仕様」

朝日ウッドテックのパブリック向けフローリングは、業界に先駆けて「SIAA認証」を取得した独自の「ハイジェニック仕様」を採用しています。これは「天然木であること」と「5つの衛生性能」を両立していることの証明となります。

 

ウイルスや細菌を減少させる「抗ウイルス」「抗菌性能」をはじめ、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムが使える「耐薬品性能」、雑菌の繁殖源となる汚れをきれいに拭き取れる「耐汚染性能」を装備。さらに国内最高レベルの「室内空気環境性能」もクリア。ワックス掛けも不要(フリーワックス仕様)なので、メンテナンスの手間を最小限に抑えつつ、清潔なオフィス環境を実現します。

5.まとめ:これからのオフィスに必要な「機能美」としての木質床材

これからのオフィス設計には、デザイン性とオフィススペックを高次元で融合させる「機能美」をもった床材が求められます。ウェルビーイングやバイオフィリックデザインがもたらす価値だけでなく、過酷な使用環境に耐えうる実用的な機能をも持ち合わせていなければなりません。 朝日ウッドテックの「メッセージオフィス」をはじめとするパブリック向け床材は、高い技術要件を満たしながら、天然木ならではの上質な居心地の良さを提供します。意匠性と実用性を両立した確かな“足元“が、これからの多様な働き方と、企業の持続的な成長を支える基盤となるでしょう。

 

参照リンク:
オフィス向け土足用薄型フローリング「メッセージオフィス」製品ページ(朝日ウッドテック)
土足施設向けフローリング「メッセージハード」製品ページ(朝日ウッドテック)

 

記事監修:辻 久(つじ ひさし)

記事監修:辻 久(つじ ひさし)

一級建築士。INA新建築研究所を経て独立し、建築設計due代表を務める。現在まで20年以上、一級建築士事務所を運営し、住宅、店舗、集合住宅、医療福祉施設など多数の設計監理実績がある。

https://due2002.com/

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オフィス設計で関心が高まる「木目の床」の導入メリットをプロ向けに解説。バイオフィリックデザインがもたらす従業員のウェルビーイング効果から、OAフロア対応、耐キャスター性、SIAA認証の抗ウイルス性能まで、朝日ウッドテックのパブリック向け技術エビデンスを網羅。