2015.01.27

御仏供杉

地元では「おぶく」ではなく「おぼけ」と呼ばれて「吉野工芸の里」のシンボル的存在となっています。巨樹の位置確認には昨今ナビの進化で楽になりましたが、この御仏供杉は国道157号線沿いにあるため、アプローチも容易で車中から遠望できました。工芸の里は、よく整備され陶芸工房などがあり、広大な公園となっています。御仏供は仏前に供えるご飯のことで、関西では「おぶっぱん」と言って、毎朝炊き上がりをお供えすることが習いとなっていました。まるいこんもりとした外観が、この御仏供杉の樹冠に似ていることから、命名されたのでしょう。 室町時代、この地に祇陀寺を開いた大智という禅僧が植えたと伝えられています。

日本海地方特有のウラスギ(アシウスギ)の種に属し、まっすぐ上に伸びる直立杉と異なり、地面を這うように側枝が地面近くまで垂れて、地面に接するとそこが根付いた様になります。北陸地方をはじめ、中部地方から東北地方にかけて、この種の杉が分布しています。豪雪にもよく耐えられる樹形をしています。樹勢は旺盛でいま尚、成長を続けているように見えます。仏教の信仰の厚い、この地に根付いたため、大切に保存されてきたものと思われます。

データ

所在地 石川県白山市吉野、吉野工芸の里
幹周り 7.2m
樹高 24m
樹齢 推定670年
種類 スギ
指定 国指定天然記念物

大木・霊木マップ

  • 2015.03.25

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  • 2015.03.25

    三嶋大社の金木犀

    樹齢1200年余を数える金木犀の巨樹で、天然記念物に指定されている。

  • 2015.02.23

    淡墨桜

    この桜は、彼岸桜の一種(和名エドヒガン)で、樹齢は1,500余年。

  • 2015.01.13

    石徹白のスギ

    「石徹白のスギ」は、その名のとおり、その樹肌の白さからくる、なんともいえぬ神々しさがある。石徹白は、秘境という言葉が、かけ値なしに通用するところである。

  • 2014.09.24

    月瀬の大杉

    長野県と愛知県の県境近くの根羽村(ねばむら)の月瀬の集落は、奥深い山里にある。
    「伊那は七谷」と古くから言われていただけに交通至便の今日でも高速豊田勘八ICを下りてからはナビを頼りに三州街道をひたすら走った。

  • 2014.03.31

    平湯の大ネズコ

    「ネズコ」という木は、一般にあまり馴染みがありませんが、木曽五木(ヒノキ、サワラ、コウヤマキ、ヒバ、ネズコ)の一つとして、江戸時代から有用材として国有林で保護されてきました。

  • 2013.09.11

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    山の中腹にある本堂に向って、参道はこの五本杉を中心に大きく迂回して緩やかな登りになっています。

  • 2013.09.11

    小黒川のミズナラ

    天竜川の支流の小黒川が木曽山脈に深い渓谷を刻んでいるが、その一隅に「山の神」という地名がある。その名にふさわしい山深い僻地に「日本一のミズナラ」はすっかり葉を落とした姿で枝を天に向かっていっぱいに広げて立っていた。

  • 2013.09.11

    長太の大楠

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    清田の大樟

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  • 2011.02.28

    禅昌寺の大スギ

    岐阜県の下呂温泉のほど近くに禅昌寺がある。平安時代の創建の妙心寺派の禅寺で、天下十刹の一つに数えられ、美しい日本庭園でも有名です。

  • 2010.09.13

    矢頭の大スギ

    江戸時代、伊勢詣でが庶民の間で流行しましたが、それは道中の物見遊山(ものみゆさん)が主目的と伝えられますが、今回の伊勢参りでは数本の巨木と出会うことができました。