6

新しいバッシュを買ってもらった時、
フローリングでためし履きをして
キュッキュッと鳴らしていた。

7

小さい頃にダイニングテーブルからアイロンを落としてしまいました。

アイロンの尖ったほうが床に刺さって大きな穴が開いてしまいました。

先日、私の子供が同じような場所にアイロンを落として同じような傷がついて、みんなで笑いました。

三井所 裕樹

8

子供の頃、家の広縁の一部がこげているのを父が発見しました。

子供たちが火遊びをしているのだと思ったようで怒っていました。私たち兄弟は何の覚えもなくきょとん...

結局、原因不明でしたが、数日後に原因がわかりました。

おばあちゃんが飼っている金魚のために広縁で金魚鉢の水を温めていたので、その鉢の光が焦げの原因だったのです。

その後、祖母は他界しましたが、焦げ後の黒点を見るたびに祖母の優しい笑顔を思い出します。

齋藤 茜

9

私が保育園の頃なので三五年前でしょうか。

親のもらい物の桃がどうしても食べたくて、家の中でははずれに位置する座敷の広縁でこっそり桃を食べていました。

後日広縁を歩いた父がベタベタの床に気付き事件が発覚。

蟻までたかっていました。しかられたこと。

その後拭き掃除をしてベタベタの床がつるつるになった光景が忘れられません。

父は23年前に他界。

住宅は15年前に取り壊されたので、もう自分の記憶の中だけの思い出です。

西村 学

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実家は築46年、昭和時代の木造住宅です。

台所の床は無垢材で、幼い頃はよくビー玉を転がして遊んでいたものです。

そのうち節が抜け落ち穴ができ、ビー玉を転がしては節穴から落とす遊びに変わりました。

冷たい風を感じる節穴から床下を覗くと、薄暗い中でビー玉が神秘的に輝いていたのを今でも記憶しています。

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床は大事

床は、住まいとともにあります。
そして、かけがえのない暮らしの時間とともにあります。
夏休み、広い広いおばあちゃんの家で走り回った、木の床の感触。
夜中、軋む廊下を恐る恐る歩いた時の心細いきもち。
涙を抑えるために、うつむいて床の模様を
ぼんやりと数えていた時のこと。
娘が生まれて初めてその足で床を踏みしめたときの、よろこび。
床の記憶を脳裏に描くとき、
その足の裏の感触が、ふとしたときの光景が、
交わした会話が、ともに過ごした人のことが、
胸に迫って、思い出されてきませんか。
百年もの間、床に向き合い続けてきた、私たちが今、伝えたいこと。
床は、かけがえのない記憶を生み出す、大事なものだということ。
皆さまの中の床の記憶を辿りながら、
本サイトをご覧いただければ幸いです。

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