Live Natural for Dog

COLUMN #33

シングルコート犬とダブルコート犬の違い。毛が多い犬種とフローリングの関係は

動物医療技術師 石川 美代子

ゴールデンレトリバー

犬は毛がたくさん抜けて大変……と思っていませんか。犬の体を覆っている「被毛」の生え方には大きく分けて2つのタイプがあり、どちらを持つかによって抜け毛の量は異なります。この記事では、「シングルコート」と「ダブルコート」の主な特徴と犬種をご紹介。年に2回訪れる「換毛期」や犬の抜け毛対策についても解説します。

シングルコート犬の犬種と特徴

ヨークシャーテリア

犬の毛には、「オーバーコート(上毛)」と呼ばれる一次毛と「アンダーコート(下毛)」と呼ばれる二次毛があります。

「シングルコート」とは、このうちのオーバーコート(上毛)のみが生えている単層構造の被毛のことです。オーバーコートは太くてしっかりした毛質をしており、紫外線や太陽の熱、雨や衝撃から皮膚を守る役割があります。

■シングルコートの主な犬種
プードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ピンシャー、イタリアン・グレーハウンドなど。大型犬では、ダルメシアンやグレート・デーン、ワイマラナーなど。

シングルコートの犬種は、一年を通して少しずつ毛が生え替わるため、抜け毛が少ないのが特徴です。ただし、プードルやヨークシャー・テリアなどは毛が細くて絡みやすく、カットしないと地面に引きずるほど毛が伸び続けます。健康な皮膚や美しい被毛を維持するには、定期的なブラッシングやトリミングが欠かせません。シングルコートだからといってケアを怠らず、こまめにお手入れしてあげてくださいね。

<参考URL>
https://inumag.jp/1710#i-7

ダブルコート犬の犬種と特徴

ウェルシュ・コーギー

「ダブルコート」とは、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)で構成された2層構造の被毛のことです。太くてしっかりしたオーバーコートの下に、短く柔らかいアンダーコートが密集して生えていて、防寒や保温、保湿、防水などの役割を果たしています。

■ダブルコートの主な犬種
シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、サモエド、ウェルシュ・コーギー、ゴールデン・レトリバーなどが挙げられます。また、柴犬や秋田犬、甲斐犬など、日本古来の犬種もダブルコートの代表的な犬種です。

ダブルコートの犬種は、寒冷地や四季のある地域で作出された犬たちが多く、厳しい寒さにも耐えられる豊かなアンダーコートを持っています。一年を通して抜け毛が多く、特に毛が生え替わる「換毛期」は、かなりの毛が抜け落ちるため「こんなに抜けて大丈夫なの?」と驚く飼い主さんも少なくないのですが、換毛期の抜け毛は自然なもの。脱毛や皮膚の赤み、痒みなどがなければ特に心配はないので、換毛期が終わるまで見守ってあげましょう。

<参考URL>
https://inumag.jp/1710#i-7

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ダブルコートの犬種に訪れる「換毛期」は、犬が季節を快適に過ごすために必要な時期です。「換毛期」とは、冬毛と夏毛が入れ替わる時期のことで、人間でいう衣替えのようなもの。犬種ごとに抜け毛の量は異なりますが、ダブルコートの犬種は換毛期にアンダーコートの密度を変更することで、夏には涼しく、冬には温かく過ごせるよう工夫しているのですね。

換毛期は「春から7月頃まで」と「秋から11月頃まで」の年2回訪れます。基本的に犬の換毛は気温や日照時間の変化を体が感じることで始まるため、毎年同じタイミングでくるわけではありません。暖冬や冷夏をはじめ、ほとんどの時間を空調が整った室内で過ごしているような場合は換毛が遅れることも珍しくないでしょう。

ダブルコートの犬種はもちろんですが、シングルコートの犬種も、日々の抜け毛対策は重要です。ブラッシングは被毛のタイプに合ったブラシを使ってこまめに行い、月に1回はシャワーで全身を洗い流し、体に残った抜け毛を取り除きましょう。

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また、床に落ちた毛を掃除する際は、毛が舞い上がらないようフローリングワイパーなどを使います。「キリがないから」と放っておくと衛生的にも良くないばかりか、犬が踏んだときに滑って転んでしまう可能性もあるため、要注意。

国内で行われた過去の研究によると、「犬の抜け毛が落ちているフローリングはそうでない場合の2倍滑りやすい」ことも分かっています。思わぬ怪我を防ぐためにも、抜け毛や多い犬種や毛が長い犬と暮らしている方は特に注意してくださいね。

<参考URL>
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/01/news092.html

犬の被毛にはさまざまな役割があり、犬種ごとにタイプが決まっています。シングルコートは抜け毛が少なくお手入れの頻度も少ないですが、毛が伸び続ける犬種の場合はこまめなトリミングやブラッシングが欠かせません。対してダブルコートの犬は抜け毛が多く、年に2回の換毛期では驚くほど大量の毛が抜け落ちます。

犬が健康に暮らすためには、体や室内環境を清潔に保つことが大切です。滑りやすいフローリングは足腰の負担をかけ、さまざまな関節疾患を引き起こす可能性があるため、くれぐれも注意したいもの。愛犬の毛質を理解し、犬も人間も心地よく過ごせる環境を作りましょう。

「Live Natural for Dog」は、室内で暮らす犬にやさしいフローリングです。天然木の美しさにこだわりつつ、適度な滑りにくさを実現。抜け毛が多いダブルコートの犬をはじめ、シングルコートの犬の足腰にも配慮したこだわりの床材を、ぜひお試しください。

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石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師(トリマー)。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。

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