近年、ペットショップなどで目にすることが増えた「ミックス犬」という言葉。中でもチワワとプードルのミックス「チワプー」は、扱いやすく可愛いらしいと人気の高い犬ですが、どのような特徴を持った犬種なのでしょうか。

この記事では、そんなチワプーの特徴やミックス犬を飼う時の注意点について解説します。ミックス犬を迎えたいと思っている方はぜひ参考にしてくださいね。

ミックス犬というのは、異なる犬種同士を交配させて生まれた犬のことです。純血種でない犬は昔から「雑種犬」と呼ばれてきましたが、近年は「純血種同士を掛け合わせて意図的に誕生させた犬」、または「両親あるいは片方がミックス犬の掛け合わせで生まれた犬」をミックス犬、そうでない犬を雑種犬と呼んで区別するようになりました。

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ミックス犬は純血種の犬と比べて、成長後の顔つきや性格が予想しづらいのが特徴です。同じ両親から生まれた兄弟であっても、父犬と母犬のどちら似なのかは成長しないとわかりません。一見すると親犬の種類が想像できない犬も少なくありませんが、それこそが唯一無二の個性を持つミックス犬の魅力ともいえるでしょう。

なお、一般的に「雑種犬は病気に強く、純血種より長生き」といわれますが、明確な根拠はありません。加えてミックス犬は出自が様々なことから、寿命も犬によって異なるのが現状です。寿命が長い親を持つミックス犬は長寿の可能性も高いですが、平均寿命はあくまで目安と理解したうえで迎えてくださいね。

＜参考URL＞
https://www.wanqol.com/articles/mixed_dog_01#accordion3

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チワプーはチワワとプードルを掛け合わせた犬です。この組み合わせはミックス犬の中でも人気があり、小さめの頭部とクリクリした瞳が特徴。プードルの巻き毛と垂れ耳を受け継いでいる場合が多く、体のサイズはチワワより少し大きめが多いようです。

性格はどちらの特徴を強く受け継ぐかによって異なりますが、チワワの「愛情深く飼い主に忠実な性格」と、プードルの「社交性が高く、落ち着いた性格」を受け継いだ、陽気で賢い子が多いでしょう。チワワ寄りだと警戒心が強く少し臆病な性格になりますが、臆病な面をプードルの人懐こさがカバーしてくれる分、比較的飼いやすいミックス犬といえます。

チワプーの平均寿命は12～15歳と、小型犬としては平均的です。しかし、一方では関節が弱い犬が多く、生まれつき膝蓋骨脱臼（パテラ）を起こしやすい傾向も。重症の場合は手術が必要となるケースもあるため、床の滑り止め対策をする、高いところからジャンプさせないなど、足にの負担を減らすためにも普段から注意してあげましょう。

＜参考URL＞
https://www.pfirst.jp/contents_dogbook_subciptm.html

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ミックス犬は決まった飼育方法が確立されていないことに加え、掛け合わせによってはそれぞれの欠点を受け継いでしまうこともあります。犬種ごとに異なる好発疾患（かかりやすい病気）を両親それぞれから受け継いでしまったり、病気のリスクが高い体質を持って生まれてしまったりするケースもあるでしょう。ミックス犬に関するデータはまだ乏しいため、好発疾患の傾向がつかめないことは理解しておく必要があります。

また、ミックス犬は成長した時の姿・性格などが想像しにくいため、「思っていたより大きく成長した」「想像していた性格と全然違った」という場合もあります。純血種のように「犬種による性格の特徴」がない分、しつけ方に迷う場面もあるかもしれません。親犬の良いところだけを引き継ぐとは限らないのが、ミックス犬の難しいところです。

そんなミックス犬を迎える際は、親犬の犬種からかかりやすい病気を想定したうえで、適切な食事や運動量、必要なケアを見極めることが大切です。しつけはマニュアル的な方法に捉われず、その子に合った方法をじっくり探すこと。悩んだ時はドッグトレーナーや獣医師、ブリーダーなどの専門家に相談すると良いでしょう。

＜参考URL＞
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=17435

純血種の血が絶妙に混じり合ったミックス犬は、「世界に一匹だけの可愛らしさ」が大きな魅力。成長するにつれて雰囲気が変わる場合も多いので、成犬になった時の姿を予想するのも楽しみのひとつでしょう。

一方で決まった飼育方法が確立されていないことから、しつけやお世話の仕方に悩んでしまうこともあるかもしれません。ミックス犬の個性を見定めながら上手に対応し、愛犬との生活を心から楽しんでくださいね。

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ミックス犬と暮らしている方はもちろん、これからミックス犬を迎える予定のオーナー様、いつかミックス犬を迎えたいと思っているオーナー様はぜひ導入をご検討ください。

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石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師（トリマー）。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。