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日本の床を変える

 生産技術部 

ひとつの素材で、全ての工程がかわる。

木には未だに新しい発見がある。

入社年度 2014年度入社
社  歴 11年目
出身学部 環境森林科学部

日本の床を変える

生産技術部

#17

Chapter 01

足下の平らは、データで守られている

フローリングは平らな状態が当たり前だと思われています。ですが、幾つもの試作や試験を超えなければフラットになりません。私が担当しているのは、まさにその部分です。例えば、反りを防ぐためには含水率を安定させる必要があります。

もちろん数値に揺らぎはありますが、1日の含水率の変化を決められた範囲におさえることでフラットな面を維持しています。夏の湿度、冬の乾燥など季節によっても変化があるので、いかに揺らぎを少なくするかが商品の品質を決めます。特に私が受け持つ「基材」という部分は、すべてのフローリングの母体になる材料ですから、不具合があると接着、加工、塗装と全ての工程に影響します。

「基材」は足が触れる部分の下にあり、「基材」がかわると接着材の吸い込具合や水をこぼしたときの温度変化への耐久性が変わりますので、何度も試作と試験を繰り返すことで数値として品質を実証していき、商品として生産ラインを起ち上げるまでに半年から1年をかけています。試験に合格するまでは製造条件をかえてチャレンジを続けます。

大学でも森林に関係する学部だったので木の特性は理解しているつもりでしたが、それでもなかなか素直に言うことをきいてくれない木材と向き合う毎日を楽しんでいます。

Chapter 02

上手くいかないときは、最初に戻ること

私が入社したきっかけは「プレミアム」という朝日ウッドテックの商品の完成度と木目デザインの美しさに魅せられたからです。木を使うことをもっと広める仕事に就きたいと考えていましたから商品のことを突き詰めて考えて、予測通りに結果がでると嬉しいですね。

それでも、原因が判らず悩むときもあります。そんなときは工程を順番に見直したりすると答えが転がっていることがあります。いくら正確にデータ取りをしていても、いつもと違う手順で製造を進めているのを見逃していることもあります。状況や経過を正確に把握して判断するためには、「よい床をつくる」という一つの目標に向かって力を合わせるチームとして日頃から現場との信頼関係を大事にして物事を進めることが欠かせません。木材をカットする刃物メーカーや塗料メーカーの方とも相談し、ひとつのチームとしてものづくりに取り組んでいる感覚です。

自分なりに、かなり扱い方がわかってきたつもりの「基材」ですが、同じように試作しても毛羽立つ日があって、まだまだ未知な特性も多いですね。ただ、それを言い訳にせずに追究することで「秘伝の技」を発見していきたいと思います。

ONE DAY / ある日の働き方

  1. 午前

    納期や進捗の確認などをミーティングし、製品分析のデータをまとめる。

  2. 午後

    商品の試作や含水率などの試験を実施。新商品の生産現場に立ち会う。

  3. 夕方

    試作の続きを行い、次に行う試験内容を作成する。

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