日本犬とは、その名の通り日本がルーツの犬種。番犬や猟犬としてはるか昔から日本人と暮らしてきた日本犬には、洋犬にはない魅力がたくさんあります。この記事では、そんな日本犬の特徴や種類をご紹介。血統書の発行や講習会の開催など様々な活動を通して日本犬を守っている「日本犬保存会」についても解説します。

日本の伝統的な犬種である日本犬。その美しい見た目と優れた性格は世界各国で評価され、国内外を問わず多くの人に愛されています。公益財団法人「日本犬保存会」では日本犬の希少性や文化的価値を守るべく、メディアやインターネットを通じて日本犬の魅力を日々発信。展覧会や講習会開催のほか、血統書の発行なども行っています。

現在、日本犬保存会が日本犬として指定している犬種は、柴犬、秋田犬、北海道犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬の6種類です。これらの犬種はすべてが日本犬らしい見た目や性格を持っていて、学術上とても保存価値が高いとして天然記念物にも指定されています。天然記念物に指定されるということはそれだけ歴史が長く、日本の文化や伝統に深く関わっているということ。日本が誇る素晴らしい犬種、それが日本犬なのですね。

ちなみに、天然記念物の指定は文部科学大臣のほか、地方自治体などによっても行われます。指定は1950年に制定された「文化財保護法」に基づいて行われ、指定された動物や植物、物、地質・鉱物、区域などは保存のための規制や管理の対象となります。

＜参考URL＞
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/shuppanbutsu/bunkazai_pamphlet/pdf/pamphlet_ja_10.pdf

日本犬には様々な種類がありますが、バランスのとれた体型や上に向いてピンと立った三角の耳、凛とした表情、頑固で警戒心が強い性格などが日本犬共通の特徴です。体の大きさや毛色こそ違うものの、日本犬はみな非常に賢く、家族や飼い主に愛情深く接してくれる素晴らしい犬種。頑固な一面もありますが、そこもまた魅力のひとつといえるでしょう。

また、日本犬は飼い主ととても深い関係を築く犬で、一度信頼した相手に対しては絶大な忠誠心を持つことで知られています。特に甲斐犬や紀州犬はリーダーシップをとる人間にとても従順なため、適切な信頼関係が築ければ最高のパートナーになってくれるはず。その一方、知らない人や動物にはクールにふるまい、一定の距離を保とうとするところも、日本犬ならではの特徴です。

なお、日本犬ならではの素朴な見た目は、「わびさびを感じられる」と海外の人にも人気があります。近年ではセレブからスポーツ選手まで日本犬好きをアピールしており、海外での注目度は日々高まっています。

＜参考URL＞
https://pet-info.event.rakuten.net/articles/14221139954

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・日本における人気犬種の変遷

日本犬の中でも特に知名度が高いのは、柴犬と秋田犬でしょう。柴犬は日本犬唯一の小型犬で、日本の狭い住環境でも飼いやすいのが特徴です。古くから小動物や鳥などの猟犬として活躍してきた柴犬は、現在もっとも多く飼われている日本犬であり、賢さと勇敢な性格を併せ持っています。

対して秋田犬は戻らない主人を渋谷駅で待ち続けた「忠犬ハチ公」で知られている犬種です。天然記念物に指定されている日本犬の中で唯一の大型犬で、平昌オリンピックで活躍した女子フィギュアスケートのアリーナ・イルナゾヴナ・ザギトワ選手に贈られた犬としても話題になりました。

非常に知名度の高い秋田犬に対し、一部の地域以外ではあまり知られていない四国犬や北海道犬などの日本犬も存在します。四国犬はその名の通り四国山地周辺が原産の犬で、ずば抜けたスタミナと持久力が特徴。北海道犬は性格が堂々としていて、物おじしない素直な犬が多いといわれています。

一見よく似た雰囲気の日本犬たちですが、体の大きさや性格の特徴など、細かい部分はそれぞれ異なります。旅先などで日本犬らしい犬種を見かけた時は、ぜひその姿を遠くから観察してみてはいかがでしょうか。

＜参考URL＞
https://pet-info.event.rakuten.net/articles/14221139954

警戒心と自立心が強く、一度信頼した相手の指示には忠実に従う日本犬。日本犬保存会では、そんな日本犬の魅力を後世に伝えようと、日夜様々な取り組みを行っています。天然記念物に指定されている日本犬は現在6種類ですが、それぞれに違った魅力や特徴があるため、迎える際は事前にしっかり勉強しておくことが大切です。信頼関係さえ築ければ、きっと最高のパートナーになってくれるはずですよ。

美しい天然木フローリング「Live Natural for Dog」は、日本犬はもちろんのこと、室内で暮らす犬の足腰に優しい床材です。一般的なフローリングは滑り止め加工が施されておらず、犬の足腰に負担がかかります。特に豆柴や柴犬などの小型犬は、生まれつき膝蓋骨脱臼（パテラ）を起こしやすいため、日頃から注意しなければいけません。

愛犬の関節トラブルや思わぬケガを防ぎたいとお考えのオーナー様は、ぜひ「Live Natural for Dog」をご検討ください。

「Live Natural for Dog」のフローリングをご採用のお客様から可愛い「豆柴」の動画を投稿いただきました。

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石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師（トリマー）。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。