2013.09.11

小黒川のミズナラ

天竜川の支流の小黒川が木曽山脈に深い渓谷を刻んでいるが、その一隅に「山の神」という地名がある。その名にふさわしい山深い僻地に「日本一のミズナラ」はすっかり葉を落とした姿で枝を天に向かっていっぱいに広げて立っていた。新緑の美しい姿を晴天の下で撮りたかったが、山間の当地では四月下旬は未だ冬姿のままでその上、曇天ということで、二日間にわたってトライしてみたが、残念な結果となった。中央道の開通のおかげでマイカーでの往来は非常に便利になり、しかも、最大の難所である恵那トンネルの工事中に温泉が発見され、さらにトンネル北出口にICが設けられるというラッキーが重なり、阿智村はリゾート地として脚光を浴びている。『日本一のミズナラ』は幹周約9.4mあり、ナラとしては日本ではダントツの巨木と言える。

以前英国の巨樹ツアーに参加し、沢山のヨーロッパオークの巨樹たちに出会ったが、日本のミズナラと同種同属であるが、木のスケールは日本の比ではなく遥かに大きいものが多かった。かつてヨーロッパにはオークの一大原生林があったことを示している。
落葉広葉樹は冬姿と夏姿でその容姿に大きな違いがあり、平地の四月下旬の気候感覚で訪れたが、巨樹巡りも土地柄と樹木特性に合わせた調査と忍耐が必要なことを教えられた。

データ

所在地 長野県下伊那郡阿智村小黒川山の神
幹周り 9.4m
樹高 33m
樹齢 推定300年以上
種類 ミズナラ
指定 国指定天然記念物

大木・霊木マップ

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    小黒川のミズナラ

    天竜川の支流の小黒川が木曽山脈に深い渓谷を刻んでいるが、その一隅に「山の神」という地名がある。その名にふさわしい山深い僻地に「日本一のミズナラ」はすっかり葉を落とした姿で枝を天に向かっていっぱいに広げて立っていた。

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