2013.09.11

長太の大楠

辺り一面、広く開けた田畑のド真中に大空に向かって大枝を一杯に広げて堂々と立つ姿は見事なものでした。楠の巨木には珍しくすらりとしたスタイルが明るいイメージを与えてくれました。かねがね、訪ねてみたいと思っていましたが、幸いに、伊勢神宮に参詣する機会があり、ようやく実現しました。
これほど写真の撮り易いアングルをもった巨樹は稀だと思います。ただ、「長太」を「ナゴ」と読むとは知らず、随分カーナビ検索で手間取りました。一般的には平地の巨樹は樹高が低く、防風林の様な鎮守の森に鎮座しているのですが、たった一本で遠くからでもよく見えるランドマークの役目を果たしています。そのため、風当たりも強く1,000年の歳月の間には暴風や雷の幾多の災害もあったと想像されますが、地元の人々の手入れと介添えにより、小高い丘の上に立って美しい見事な樹形を保っています。さすがに伊勢湾台風(1959年)では南側の大枝が折損したそうです。よくぞ1,000年の命を保ってくれたものと根元にある賽銭箱にさらなる長命を願って寄進してきました。
かつて大木神社として小さな社があったようですが、明治時代に近在の神社に合祀されたと伝えられています。

データ

所在地 三重県鈴鹿市南長太町2343
幹周り 8.8m
樹高 26m
枝張り 東西30m/南北35m
樹齢 推定1,000年
種類 クスノキ

大木・霊木マップ

  • 2015.03.25

    虫川の大スギ

    この大スギは白山神社の神木として、土地の人々が古くから保護してきたものである。

  • 2015.03.25

    三嶋大社の金木犀

    樹齢1200年余を数える金木犀の巨樹で、天然記念物に指定されている。

  • 2015.02.23

    淡墨桜

    この桜は、彼岸桜の一種(和名エドヒガン)で、樹齢は1,500余年。

  • 2015.01.13

    石徹白のスギ

    「石徹白のスギ」は、その名のとおり、その樹肌の白さからくる、なんともいえぬ神々しさがある。石徹白は、秘境という言葉が、かけ値なしに通用するところである。

  • 2014.09.24

    月瀬の大杉

    長野県と愛知県の県境近くの根羽村(ねばむら)の月瀬の集落は、奥深い山里にある。
    「伊那は七谷」と古くから言われていただけに交通至便の今日でも高速豊田勘八ICを下りてからはナビを頼りに三州街道をひたすら走った。

  • 2014.03.31

    平湯の大ネズコ

    「ネズコ」という木は、一般にあまり馴染みがありませんが、木曽五木(ヒノキ、サワラ、コウヤマキ、ヒバ、ネズコ)の一つとして、江戸時代から有用材として国有林で保護されてきました。

  • 2013.09.11

    千光寺の五本杉

    山の中腹にある本堂に向って、参道はこの五本杉を中心に大きく迂回して緩やかな登りになっています。

  • 2013.09.11

    小黒川のミズナラ

    天竜川の支流の小黒川が木曽山脈に深い渓谷を刻んでいるが、その一隅に「山の神」という地名がある。その名にふさわしい山深い僻地に「日本一のミズナラ」はすっかり葉を落とした姿で枝を天に向かっていっぱいに広げて立っていた。

  • 2013.09.11

    長太の大楠

    辺り一面、広く開けた田畑のド真中に大空に向かって大枝を一杯に広げて堂々と立つ姿は見事なものでした。

  • 2013.02.18

    清田の大樟

    蒲郡市北部のなだらかな南向きの傾斜地一帯に、ミカン畑が広がっています。その中央部に、どっしりと一際高々とこの大楠がそびえるように立っていますが、まさしく中部地方を代表する巨木といえます。

  • 2011.02.28

    禅昌寺の大スギ

    岐阜県の下呂温泉のほど近くに禅昌寺がある。平安時代の創建の妙心寺派の禅寺で、天下十刹の一つに数えられ、美しい日本庭園でも有名です。

  • 2010.09.13

    矢頭の大スギ

    江戸時代、伊勢詣でが庶民の間で流行しましたが、それは道中の物見遊山(ものみゆさん)が主目的と伝えられますが、今回の伊勢参りでは数本の巨木と出会うことができました。